さんま煮付(マルハニチロ北日本)は、北海道産さんま使用の缶詰です。しょうゆ、糖みつ、塩分などがバランスよく染み入った家庭的な味付のさんまを一口大にカットしています。さんまの高騰が話題になっている昨今、改めて価値が高まっています。
なぜ、さんまは北海道なのか
秋刀魚といえば、秋の代名詞。
北海道の道東では9月頃がもっともサンマ漁が盛んな時期です。。
塩焼きや煮つけが一般的な食べ方ですが、ぬか漬け、開き干し、みりん干し、飯寿司などの加工食品もおなじみです。
いずれにしても、北海道のさんまは食材としてのブランドが高い。
なぜかといえば、いちばん脂が乗っておいしいからです。
さんまは、黒潮周辺の海で生まれて成長とともに北上。
初夏にエサのプランクトンが増加して最も豊富になる親潮水域に移動して索餌回遊を行います。
そして、9月に北海道で沢山の栄養をつけ、そのあとに東北海域まで南下して産卵をします。
つまり、北海道で収穫する頃のさんまは、産卵のためにもっとも豊富な栄養をつけている時期なのです。
さんまの栄養
さんまは、栄養も豊富な健康食材です。
具体的には、人間の細胞を作るたんぱく質、ミネラル類ではナトリウムバランスを整えるカリウム、骨や歯の材料や筋肉や神経の働きを助けるカルシウム、酸素を全身の細胞に届ける鉄など。
さらに、ビタミンD、ナイアシン、葉酸、タウリン。
ビタミンDは、成人が1日に必要な量の3倍、ビタミンAは牛肉の12倍含まれているといわれています。
タウリンはアミノ酸の一種で、胆汁の生成や神経系の伝達、浸透圧の調整、解毒作用、細胞膜の安定化などが挙げられています。
動物の実験ではありますが、タウリンが欠乏した動物では網膜機能に障害を起こすことが知られています。
脂肪はDHAとIPAです。
いずれも不飽和脂肪酸です。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、前回のまぐろチャーシューでも書きましたが、人間の体を作るのに不可欠な脂肪酸の一つです。
IPA(イコサペンタエン酸)は、まぐろ、いわし、さば、さけなど青背の寒流魚に多い魚脂です。
血清中のコレステロール、中性脂肪を低下させ、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞を起こしにくくする抗血栓作用があるといわれています。
食べ方
食べ方としては、湯煎が勧められています。
鍋に水を張って加熱します。
そして、缶を開けますが、やけどしないように気をつけましょう。
そのまま更に盛り付けていただけるのが缶詰の便利なところです。
缶詰は、塩焼きと違い小骨の心配がありません。
家庭で同じものを作るなら、圧力釜を使うことになりますが、湯煎だけで住む缶詰は大変便利です。
100%可食部というのも無駄がありません。
インスタントのラーメンや焼きそばとのコラボのツイートも。
では、食べ終わった後の煮汁はどうしましょうか。
大根、こんにゃく、なめこ、小松菜、肉じゃが、ちくわ、昆布など、煮れば美味しい食材はたくさんあります。
他にもいろいろな食材を試してみるのもいいでしょうね。
栄養成分と原材料
さんま煮付(マルハニチロ北日本)内容量150g(固形量 100g)の栄養成分1缶分(150g)あたり、エネルギー 273kcal、たんぱく質 17.9g、脂質 17g、炭水化物 12g、ナトリウム 803mg、食塩相当量 2g、カリウム 234mg、カルシウム 263mg、リン 326mg、DHA 1616mg、EPA 809mgです。
さんま煮付(マルハニチロ北日本)の原材料は、さんま(国産)、糖類(砂糖、糖みつ)、しょうゆ、食塩、(一部に小麦、大豆を含む)などとなっています。
アレルギー物質は、小麦、大豆です。
マルハニチロ北日本とは
(株)マルハニチロ北日本は、2010年4月1日 北海道・青森地区にあったマルハニチログループの5社7生産拠点を統合して誕生したそうです。
本社・工場が釧路にあり、さらに富良野工場(富良野市)、森工場(茅部郡森町)、青森工場(青森市)などの工場もあります。
扱う食材は、北海道・青森地区の海産物・農産物・畜産物。
鮭・蟹・帆立・鯖・秋刀魚などの缶詰や、ニンジン・トマトなどの100%野菜ジュースなどを製造しています。
海産物では、するめいか、さば、いわしとともに、さんまは「煮付」と「水煮」の缶詰を販売しています。
北海道の海産物といえば、当然さんまの缶詰は消費者の期待するところです。
さんま煮付、まとめ
さんま煮付(マルハニチロ北日本)は、しょうゆ、糖みつ、塩分など家庭的味付で一口大にカットした北海道産さんま缶詰です。
北海道のさんまは産卵前のため、もっとも脂が乗り切った美味しい時期です。
さんまには、たんぱく質、ミネラル、ビタミン、タウリンのほか、DHA(ドコサヘキサエン酸)、IPA(イコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸が含まれている健康食材です。
以上、さんま煮付(マルハニチロ北日本)は北海道産さんまを、しょうゆ、糖みつ、塩分など家庭的な味付で一口大にカットした缶詰、でした。